トップメッセージ

日頃より、お取引様、株主の皆様を始めとする全てのステイクホルダーの皆様の温かいご支援を賜り、心から感謝申し上げます。
当社は、保険・証券・住宅ローンと複数の金融商品を横断して1社で取り扱い、人々のライフプラン実現をサポートする「フィナンシャルパートナー」として、お客様のライフステージに合わせた最適な金融ソリューションを提供しています。
当社では、2022年4月のコーポレートブランドの刷新を契機にパーパスおよびミッションを新たに策定したほか、2024年3月に中期経営計画を策定いたしました。この中で向き合っているテーマが「生活者の金融リテラシー向上」です。今後は事業成長、企業価値の向上により株主・投資家の皆様のご期待に応えるとともに、これらの社会課題の解決にも取り組んでまいります。



大手生命保険会社での経験を経て、自分自身の知識が増えたとしても、解決策として自社商品のみしか提供できない歯がゆさを感じました。
金融商品の知識だけでなく、社会保障などの周辺知識や家計などに対する考え方を広く伝えることで日本人の金融リテラシーを向上させたい。そして、金融商品の本来の役割は「お客様の望んだ人生の実現に近づけるための手段である」という考えのもと、お金に関するあらゆるニーズに応えることのできる体制を構築することでお客様一人ひとりの多様なライフプランを実現まで導きたい。このような想いを実現するため、2002年1月にブロードマインドを設立しました。

生活者の金融リテラシーを高める ~「情報の非対称性」の緩和に向けて~

「人生100年時代」と形容される高齢化社会の進展は目覚ましく、自助努力による資産形成の必要性が求められる中で、「金融」は生活者の中で広く浸透してきました。しかし、多くの方が保険や証券などの金融商品を活用している一方で、金融商品の内容や加入目的について、多くの方に知識や認識の欠如が見られる現状を目の当たりにしてきました。これは金融サービス事業者と生活者との間で、それぞれの持つ知識や情報の広さ・深さに格差(非対称性)が存在することが背景にあると考えています。
当社では、「金融の力を解き放つ」をパーパスとして掲げていますが、一人ひとりがお金と健全に向き合い、正しい知識のもとで適切な金融行動を取れるような方を一人でも多く増やしたいという想いが込められています。
そのために「情報の非対称性の緩和」を解決すべき社会課題として掲げながら、コンサルティングサービスや新領域でのサービス提供を通じてお客様の金融リテラシーを高め、金融と人を正しく繋ぐような、金融サービスの本来的な「あるべき姿」を社会実装することを目指してまいります。



成長戦略について

主力事業であるフィナンシャルパートナー事業は、新卒採用を軸とした優秀な人材の採用、育成および定着を通じてコンサルタント組織を健全に拡大させること、またお客様との継続的な接点の中で、お客様の生涯価値(ライフタイム・バリュー:LTV)を最大化させることが成長戦略の柱となります。
他方で創業来培われたライフプランニングやパーソナルファイナンスに関する広範な知見は当社の無形資産の1つであり、これらの資産を活用し、生活者の金融リテラシー向上を「速く、広く推し進める」ための新サービスの開発・提供も長期的な成長ドライバーとして非常に重要な要素です。
このように、人や組織、金融に関する広範な知見といった無形資産を最大限活用しながら、成長戦略を強力に推進してまいります。

2024年3月に策定・公表した中期経営計画では、高成長・高い資本効率・積極還元・財務健全性を「AND」で実現することを基本方針としています。
当社のビジネスはバランスシートを大きく使うものではなく、自己資本比率などの財務健全性は良好に保たれています。今後は資本配分にも十分に目を向けながら、人材やM&Aなどに対する積極投資と積極的な株主還元を両立してまいります。
また、資本効率の向上も同時に図りながら、株主・投資家の皆様にとって魅力のある投資先となるよう、企業価値の向上に努めてまいります。

今後もより一層のご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

ブロードマインド株式会社 代表取締役社長

伊藤 清 伊藤 清


※中期経営計画の詳細についてはこちらをご覧ください。