60歳からもらえる年金の種類や金額はいくら?増やす方法も徹底解説
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60歳からもらえる年金の種類は複数あります。しかし「そもそも年金の仕組みがわからない」「60歳からでもできるだけ損をせずにもらえる方法を知りたい」という方もいらっしゃるでしょう。
これらの問題は年金の仕組みを理解することで解決できます。この記事では日本の年金制度の仕組みを解説し、併せて60歳からもらえる年金の種類も紹介していきます。
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Contents
そもそも年金とは?仕組みを簡単に解説
「年金」と一口に聞くと、60歳からもらえる国民年金のことを想像する方が多いでしょう。しかし、実際年金の種類は多岐に渡ります。
年金は大きく3つの階層に分かれていて、それぞれの働き方によって加入できるものが変化するのです。
※引用:一般社団法人 投資信託協会「年金制度の概要」より
上記で出てくる専門用語について簡単に解説します。
第1号被保険者 | 日本国内に住む20歳以上60歳未満の自営業者、フリーランス、農業・漁業者、学生や無職の方 |
---|---|
第2号被保険者 | 国民年金の加入者のうち、会社員や公務員などを指す。厚生年金や共済の加入者 |
第3号被保険者 | 国民年金の加入者のうち、会社員や自営業者(第2号被保険者)に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者 |
国民年金 | 日本の年金制度の1階部分。日本に住んでいる20歳以上60歳未満の方は全て加入するようになっている |
厚生年金 | 会社員や公務員などの第2号被保険者が加入する年金制度。会社と個人で折半して支払う(労使折半) |
国民年金基金 | 自営業者やフリーランスなどの第1号被保険者を対象に実施している任意加入の年金制度。老齢基礎年金に上乗せして給付を受けられる |
個人型確定拠出年金(iDeCo) | 国民年金に上乗せして年金を受給できる任意加入の年金制度。加入申込みや掛金の拠出、運用など全て自分で行う |
企業型確定拠出年金 | 企業が掛け金を拠出し、従業員が自らの責任で運用する年金制度。企業型DCと呼ばれている |
確定給付企業年金 | 給付額が決まっている企業の年金制度。DBや給付建て年金とも呼ばれている |
厚生年金基金 | 厚生年金の支給を代行し、プラスアルファの支給を受けるための制度 |
年金払い退職給付 | 公務員の退職給付の一部として設けられている制度。保険料は労使折半 |
日本の年金制度は3階建になっていて、20歳以上60歳未満の方は必ず国民年金(1階部分)に加入します。職業問わず必ず加入する体制を「国民皆年金」と呼んでいるのです。
2階部分から働き方によって加入できる制度が異なります。ご自身が加入できる年金制度を確認してみてください。具体的に第1号被保険者は任意加入の国民年金基金、第2号被保険者は強制加入の厚生年金に加入します。
60歳から年金はもらえる!もらえる年金の種類を解説
「60歳から年金はもらえない」「どのような年金がもらえるかわからない」という方もいらっしゃいますよね。結論、60歳からでももらえる年金はあります。
そこで以下では、60歳からもらえる年金にはどのような種類があるか具体的に解説していきます。全員が同じ給付内容ではないため、自分に該当している年金を探してみましょう。
60歳からもらえる年金の種類 | |
---|---|
老齢年金 | 60歳以降受け取れる年金 |
障害年金 | 疾病や負傷によって所定の状態になったときに支給される年金 |
遺族年金 | 国民年金や厚生年金の被保険者が死亡したときに遺族が受け取れる年金 |
それぞれについて解説します。
老齢年金
老齢年金とは60歳以降受け取れる年金のことです。これまでは国民年金と表現していましたが、受給資格を得て国民年金に支払わなくなると老齢年金と表現が変わります。
老齢年金は大きく2つと特別制度の1つに分類されます。具体的には以下の通りです。
老齢基礎年金
国民年金に10年間加入(保険料を支払い続けた)していた人が65歳から受けられる年金制度で、60歳からの繰上げ受給や65歳以降の繰下げ受給も対応しています。
老齢厚生年金
厚生年金に加入していた人が受け取れる年金制度で、65歳から老齢基礎年金を受け取るときに上乗せして支給されます。
特別支給の老齢厚生年金
厚生年金の加入期間が1年以上ある方が60歳から64歳までの間に受け取れる特別な年金です。
障害年金
障害年金は疾病や負傷によって所定の状態になったときに支給される年金のことです。年齢問わず受け取れますが、60歳で支給条件に該当している場合は受け取れます。
障害年金には「障害基礎年金」と「障害厚生年金」があり、それぞれ受け取れる方が異なります。具体的な条件を以下で確認していきましょう。
障害基礎年金 | 65歳未満の方が障害等級1・2級にある障害の状態にあるとき |
---|---|
障害厚生年金・障害手当金 | 厚生年金の加入者が上記条件に該当しているときに支払われる。障害の程度が2級に該当しない場合は、3級の障害厚生年金が支給される |
しかし、障害年金を受け取るためには保険料納付要件を満たさなければなりません。具体的な条件は日本年金機構公式サイトで確認してみてください。
遺族年金
遺族年金とは、国民年金や厚生年金の被保険者が死亡したときに遺族が受け取れる年金のことです。60歳未満でも受け取れますが、条件に該当している方しか受け取れません。
遺族基礎年金 | ①国民年金に加入中の方 ②国民年金に加入していた方で日本に住んでいる60歳以上65歳未満の方 ③国民年金の受給資格期間が25年以上ある方が |
---|---|
遺族厚生年金 | 厚生年金に加入している方が ①在職中に死亡した場合 ②在職中に初診日のある病気やケガで5年以内に死亡した場合 ③障害等級1・2級に該当している障害厚生年金の受給者が死亡した場合 ④国民年金の受給資格が25年以上ある方が死亡した場合 |
年金は60歳からもらったらどれだけ損する?徹底調査
「自分が年金をいくらもらえるかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。この問題は年金受給額の計算方法を知っているだけで理解できます。
そこで以下では60歳からもらえる年金額はいくらか、計算方法を解説していきます。計算式を暗記しなくても当てはめるだけで理解できるようになっているので、確認してみてください。
老齢基礎年金の場合
※引用:一般社団法人 年金住宅福祉協会 「年金はいくらもらえるの?」より
老齢基礎年金は上記の式で算出できます。ここでいう「満額」とは777,800円のことです(2022年7月現在)。年金納付月数が不足している方は上の計算式に当てはめると算出できます。
なお、ご自身の年金納付の確認は日本年金機構がリリースしている「ねんきんネット」から確認できます。また、より簡単なシミュレーションは、ねんきんネット内のシミュレーションから確認できるので試してみてください。
繰上げ受給する場合
年金を60歳から受給するためには「繰上げ受給」をしなければなりません。
年金繰上げ受給時の減額率(%) | |||||
---|---|---|---|---|---|
60歳 | 61歳 | 62歳 | 63歳 | 64歳 | |
0ヶ月 | 24.0 | 19.2 | 14.4 | 9.6 | 4.8 |
1ヶ月 | 23.6 | 18.8 | 14.0 | 9.2 | 4.4 |
2ヶ月 | 23.2 | 18.4 | 13.6 | 8.8 | 4.0 |
3ヶ月 | 22.8 | 18.0 | 13.2 | 8.4 | 3.6 |
4ヶ月 | 22.4 | 17.6 | 12.8 | 8.0 | 3.2 |
5ヶ月 | 22.0 | 17.2 | 12.4 | 7.6 | 2.8 |
6ヶ月 | 21.6 | 16.8 | 12.0 | 7.2 | 2.4 |
7ヶ月 | 21.2 | 16.4 | 11.6 | 6.8 | 2.0 |
8ヶ月 | 20.8 | 16.0 | 11.2 | 6.4 | 1.6 |
9ヶ月 | 20.4 | 15.6 | 10.8 | 6.0 | 1.2 |
10ヶ月 | 20.0 | 15.2 | 10.4 | 5.6 | 0.8 |
11ヶ月 | 19.6 | 14.8 | 10.0 | 5.2 | 0.4 |
※参照:日本年金機構「年金の繰上げ受給」より
例えば年金を60歳から受給する場合、毎月の受給額は24.0%減額されます。満額の777,800円を受け取れる場合でも約60万円に減額されるのです。
貯蓄や他に年金がなければ厳しい水準になるでしょう。
繰下げ受給する場合
一方、65歳以降も年金を受け取らずに増額させる方法もあり、この方法を繰下げ受給と呼びます。最大75歳まで繰り下げられ「繰り下げた月数×0.7%」ずつ受給金額が上昇していくのです。
※引用:日本年金機構「年金の繰下げ受給」より
上記からわかるように、75歳まで繰り下げた場合は84.0%増額します。つまり、貯蓄に余裕があったりまだ働いたりしている方は、繰下げ受給を選択すると年金額を増額できるのです。
老齢厚生年金の場合
老齢厚生年金は「平均報酬月額×5.769÷1,000×加入月数(480ヶ月)」で算出できます。例えば、以下の事例で老齢厚生年金額をシミュレーションしてみましょう。
- 国民年金は20歳から60歳まで満額支払い
- 厚生年金に40年間(480ヶ月)加入
- 年収は600万円、賞与なし
- 厚生年金の加入期間で年収の変化なし
上記条件の場合、平均報酬月額は50万円になります。また、加入月数は480ヶ月のため、式に当てはめると計算結果は約138万円(月額約11.5万円)と導き出せます。
つまり、老齢基礎年金の6.4万円と合わせると、毎月約18万円を年金として受け取れる計算になるのです。
いまの年金受給者は何歳から年金をもらってる?
年金は受給し始めるタイミングが大切になります。しかし「何歳から年金をもらったらいいのだろう」「できるだけ賢く年金を受給したい」と考えている方もいらっしゃいますよね。
結論、年金受給者が年金を貰い始める平均年齢のデータは公表されていません。そのため繰上げ・繰り下げ受給の状況を確認してみましょう。
老齢年金の繰上げ・繰下げ受給状況 | ||
---|---|---|
老齢基礎年金 | 老齢厚生年金 | |
繰上げ受給 | 8.8% | 0.5% |
65歳から受給 | 89.0% | 98.5% |
繰下げ受給 | 2.2% | 1.0% |
参照:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業年報」より
令和2年に公表されたデータを確認すると、大多数の方が65歳から老齢基礎年金・老齢厚生年金を受給していることがわかります。つまり、中央値で考えるのであれば、65歳から年金を受給すべきなのです。
しかし、年金は受給を先送りした方が月当たりの受給金額は多くなります。経済的に余裕がある方は繰下げ受給を検討すべきでしょう。
60歳からもらえる年金を増やす5つの方法
「年金額を計算したら意外と少なかった」「このままだと老後が不安」という方もいらっしゃいますよね。そこで以下では60歳からもらえる年金を増やす5つの方法を紹介します。
年金受給額が不足していると日々の生活が圧迫されてしまうため、本項を確認しながら受給額を増やしてみてください。
未加入分の金額を追納する
国民年金の未加入分が残っている方は余裕資金で追納することをおすすめします。なぜなら加入期間に応じて支払われる年金額が異なるからです。実際に追納できるケースは以下のことが考えられます。
- 20歳以降学生だった方
- 会社員から自営業になったときに納付免除を受けている方
- 経営している店舗の収入減で免除申請を出していた方
年金受給までの期間で上記のようなケースで支払えていない方は追納すると、受給金額を満額に近づけられます。納付が滞っている方は第一に考えてみてください。
個人年金保険を活用する
「国民年金はある程度支払っている」「自助努力で用意できる制度に加入したい」という方は個人年金保険の加入をおすすめします。なぜなら国民年金の不足分を補てんできるからです。
個人年金保険で支払う保険料は保険会社が運用してくれるため、ご自身でファンドを選んだり、毎月の掛け金を調整したりする必要はありません。
iDeCoなどの制度に手間を感じている方にとっては便利な制度といえるでしょう。
おすすめの個人年金保険を紹介!
それぞれの働き方によって加入可能な分類が異なる、国の個人年金保険。現行の制度も改正が続く中、ご自身の老後資金を確保するためには各保険会社から出ている個人年金保険の活用をおすすめします。
iDeCoといった制度等に手間を感じている方にとっては非常に便利な商品ですが、実際にこれから個人年金保険への加入を考えている方にとって、具体的にどのような商品がおすすめか気になりますよね。
ただし、一人ひとりの収支や、将来必要となるお金も異なることから、あなたとって最適な個人年金保険を一概に決めてしまうことはできません。
個人年金保険をはじめとする各種保険の新規加入や見直しでの加入を検討している方は、上記の個人年金保険について、一度お金のプロに相談してみましょう。
iDeCoに加入する
※引用:厚生労働省「確定拠出年金の拠出限度額」より
「国民年金だけでは足りない」「比較的安全に自分で退職金の資産運用をしたい」という方はiDeCoに加入しましょう。上記のように、働き方や他に加入している制度の状況によって掛金上限額は異なります。
iDeCoは掛金の拠出や運用をご自身で行わなければなりません。また、原則60歳まで引き出せなくなってしまうため、余裕資金の範囲内で始めることをおすすめします。
つみたてNISAを活用する
「iDeCoの元本ロックが気になる」「急な資金需要にも対応できるようにしたい」という方はつみたてNISAの活用をおすすめします。なぜなら掛金や得た利益をいつでも引き出せるからです。
それぞれの制度で年間の拠出額や投資対象商品、非課税期間が異なるため、ご自身にあった制度を見つけてみてください。ちなみに、NISA・つみたてNISAは投資のため、元本割れの可能性もあります。
どのようなリスクがあるのか理解した上で投資を始めましょう。
国民年金基金に加入する(自営業者・フリーランス)
自営業者やフリーランスなどの第1号被保険者は国民年金基金に加入することをおすすめします。なぜなら第2号被保険者と比較してもらえる年金額が少ないからです。
第2号被保険者は国民年金だけでなく、厚生年金も支給されます。しかし、第1号被保険者は何も対策しないと最高約78万円の国民年金しかありません。
お金にまつわる不安や悩みがあるなら必ずすべきたった1つのこと
ここまで、年金の仕組みや60歳からもらえる年金について解説してきましたが、老後の資金に不安があったり悩みがある方は一人で悩まずに無料保険相談窓口を利用することをおすすめします。
お金のことや資産形成に関しては国家資格であるFP(ファイナンシャル・プランナー)の資格を持ったプロに相談をして将来について綿密に考えていくことが重要です。
- 何度でも無料で相談ができる
- 年金のことやこれからの資金や資産、相続のことなど一括して専門知識豊富なプロに相談ができる
- 漠然とした悩みや知識がない状態でも話を聞いてくれる
ご自身が指定した都合の良い場所に出向いてくれたり、ご自身がご都合の良い日時に足を運ぶことも可能です。外出が気になる方は、難しい設定不要でオンラインでの相談も可能です。
60歳からもらえる年金に関するよくある質問
まとめ
日本の年金制度は3階建になっていて、20歳以上60歳未満の方は必ず国民年金(1階部分)に加入します。職業問わず必ず加入する体制を「国民皆年金」と呼んでいるのです。
具体的に第1号被保険者は任意加入の国民年金基金、第2号被保険者は強制加入の厚生年金に加入します。このように働き方や年齢によって加入できる年金に違いがあるのです。
- 老齢年金
- 障害年金
- 遺族年金
60歳から受け取れる老齢年金は「老齢基礎年金」「老齢厚生年金」「特別制度の老齢厚生年金」の3つに分類され、それぞれ受け取れる対象が異なるため条件等を確認してください。
ただ、老齢年金は原則65歳から受給する制度なので、60歳から64歳の間で受給すると「繰上げ受給」になります。一ヶ月繰り上げる度に0.4%減額されていくため注意が必要です。
もし60歳で年金を受給しようと考えている方はデメリットも考慮した上で、一度プロに相談することをおすすめします。
募集文書番号:BM22-023
・本記事の内容は、本記事内で紹介されている商品・サービス等を提供する企業等の意見を代表するものではありません。
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