2024.10.08
プレスリリース
【調査結果】「リスクを抑えて運用したい」と回答した人の4割は個別株を選択
~投資経験者1000名に「投資と情報収集方法に関する調査」を実施~
「金融の力を解き放つ」をパーパスに掲げ、保険・証券・住宅ローンと複数の金融商品を横断して1社で取り扱い、人々のライフプラン実現をサポートするブロードマインド株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:伊藤清、証券コード:7343、以下「当社」)は、投資経験のある20代から40代の男女1000名に実施した「投資と情報収集方法に関する調査」の結果を公開します。
■サマリー
・投資経験のある方の主な情報源は「SNS」が48.8%で最多
・投資詐欺を身近に感じる経験があった人の割合は4割超、投資詐欺に遭ったことがある人の81.8%がSNSで情報収集
・SNSを情報源にした理由トップ3は「無料・情報量が多い・手軽」
・投資先は投資信託が6割超、個別株が4割超とこの2つに回答が集中
・投資の価値観は約6割が「ほどほどのリターンで良い」と回答。「リスクを抑えて運用したい」と回答した人の4割は個別株を選択
■調査結果
①投資経験のある方の主な情報源は「SNS」が48.8%で最多
「投資先を選ぶときに何から情報収集をしましたか?」と聞いたところ、SNSと回答した人が48.8%と最多で、次にマスメディアからの情報が43.7%、FP/IFA/金融機関の担当者24%という順に回答が集まりました。
②投資詐欺を身近に感じる経験があった人の割合は4割超、投資詐欺に遭ったことがある人の81.8%がSNSで情報収集
「投資詐欺に遭ったことはありますか」と聞いたところ、「投資詐欺に遭ったことがある」7.7%、「投資詐欺に遭ったことはないが、投資詐欺の可能性がある広告や案内を見たことがある」21.6%、「周りの人が被害に遭った・遭いそうになったことがある」14.8%、と回答しており、投資詐欺を身近に感じる経験があった人は、回答者の4割を超えることがわかりました。
また、「投資詐欺に遭ったことがある」と回答した人(回答者全体の7.7%)の内、81.8%がSNSで情報収集をしており、全体のSNS利用48.8%と比べて高いことが明らかになりました。
加えて「投資詐欺に遭ったことはないが、広告や案内を見た事がある」人が、SNSで情報収集した割合は56.9%と全体平均よりも高いことから、SNS上で投資詐欺の可能性のある広告等の露出が広まっていることを示唆しています。
③SNSを情報源にした理由は「無料・情報量が多い・手軽」
SNSで情報収集している方に、「SNSを情報源にした理由」を聞いてみると、「無料だから」、「情報量が多く様々な意見を参考にできるから」、「手軽だから」などといった声が挙げられました。
無料で手に入る情報は玉石混交の裏返しとも言えるため、投資詐欺が広まる温床となっている可能性も考えられます。発信される情報を鵜呑みにせずその情報を発信する意図を考えたり、自分自身の知識を高めたりした上で、情報の取捨選択をすることが重要です。
④投資先は投資信託が6割超、個別株が4割超
「どのような方法で投資を行っているか・行っていたか当てはまるものすべてお答えください」と聞いたところ、投資信託が64.4%、個別株が45.7%と投資信託と個別株に回答が集まりました。
⑤投資の価値観は約6割が「ほどほどのリターンで良い」と回答。「リスクを抑えて運用したい」と回答した人の約4割は個別株を選択
「投資に関する価値観を教えてください」と聞いたところ、「ハイリスクで良いのでとにかく増やしたい」15.2%、「自分に合ったほどほどのリスクとリターンで良い」59.1%、「できるだけリスクを抑えて運用したい」25.4%という結果となりました。
さらに投資に対する価値観や実際の投資先のクロス集計の結果を見ると、「リスクを抑えて運用したい」と回答しているものの、「個別株」を投資方法として選んでいる人が4割を超え、価値観と投資先が一致していないケースが多く見受けられました。
⑥ライフプラン経験者は46.9%に止まる
「ライフプランニングを実施したことはありますか?」と聞いたところ、「はい」が46.9%、「いいえ」が53.1%と過半数がライフプランニング未経験という結果が明らかになりました。
ライフプランを作成することで、「将来いつまでにどのくらいお金がかかるのか」や、「どのくらい運用をすべきなのか」という程度を可視化することができるため、過度にハイリスクな商品を選択してしまうリスクを軽減できると考えます。
■IFAの解説
SNS型の投資詐欺や、8月の株式相場の下落が話題になりました。
我々のような資産運用のプロのアドバイザー視点でお伝えすると、日本や世界の株式相場において、暴落と呼べるレベルの相場下落は直近10年間一度も起きていません。
一般的には2019年12月からの「コロナ・ショック」など、「〇〇ショック」と呼ばれる相場の下落はたびたび起きていますが、元通り回復するまでに数か月程度で済んでおり、下落の幅も想定の範囲です。
NISAやiDeCoなどをきっかけとして、ここ近年、資産運用デビューした方も非常に多いと思いますが、その多くの方々が本当の暴落の怖さを経験していません。
本当の怖さを知りませんから、株式などのリスクを過小評価してしまうのも無理はありませんが、「リスクを抑えて運用したい」と思って選択しているものが、実はプロ目線で見ると、ハイリスクになっているといったミスマッチが非常に多く見受けられます。
一方で「ハイリスク」と聞くと悪いことのようにも聞こえますが、たとえば積立投資においては、相場下落のときには、その値下がりが大きければ大きいほど通常よりも多くの株数や口数を買うことができるチャンスとなります。長期投資を前提にしていれば将来的に報われる可能性は高く、本質を理解した上で、あえて戦略的にハイリスクを選択しているのであれば問題ないと考えます。
今回の調査では情報収集をSNSで行っているという方が最多という結果が出ていますが、そもそもその情報源の人たちが暴落を経験しておらず、安易な考えや経験則で情報発信しているケースが多く見受けられます。
また、SNSは情報としてのインパクトを出す必要がありますから、必要以上にリスクの高いものが紹介されやすい性質があると思われます。
投資をすることは今後も重要性を増していくと思いますが、投資自体は手段の一つであり、目的ではありません。
今後の人生設計はどうしていきたいのか、ライフプランを作成したうえで、足元の投資手法が果たしてご自身にあっているものなのか、棚卸をしてみてはいかがでしょうか。
■解説者プロフィール
氏家大輔(うじいえ・だいすけ)
(ブロードマインド株式会社 IFA本部 IFA事業部 シニアマネジャー)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士/1種外務員(IFA)/相続診断士/貸金業務取扱主任者/TLC(生命保険協会認定FP)およそ16年にわたり、FPとして数千件の個人のご家庭や法人企業のご相談を担当。近年は特にNISAなどの資産運用についてのアドバイス、サポートを行うIFAとして活動。
■調査概要
調査期間:2024年6月14日~6月14日
調査対象:投資経験のある全国の20代~40代男女 1,000人
調査方法:インターネット調査
※データは小数第2位以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
※本調査結果の二次利用は「出典元:ブロードマインド調べ」を記載いただきご使用ください。使用許可の確認は不要です。
■報道機関向け:プレスリリース・取材に関するお問い合わせ
TEL:03-5459-3091(直通) ※9月9日の移転に伴い番号が変わりました
/ mail:bm-pr@b-minded.com 【広報担当:冨永・志村】